みなさんこんにちは
先ほど福島ツーリングの記事を書いたばかりなのですが、V-Strom1000のインプレも書こうと前から思っていたので、ここで記事にまとめちゃいます。
ちなみにV-Strom1000のインプレと検索すると、前モデルのインプレがたまに引っかかるので
私は年式も入れておきます。
それと私のバイク歴も念の為書いておきます。
RGVγ最終モデル・・・約1年所有後売却
XR250モタード・・・約3年所有後売却
CBR600RR・・・約1年所有後売却
Z1000・・・約7年所有後売却
NINJA1000・・・半年所有後売却
DT200WR(モタード仕様)・・現在7年目
ちなみにレンタルバイクを何回か借りていたり、試乗車に乗る機会が多いため
簡単なマシン性能や、ツインエンジンの特徴は人並みにわかっているつもりです。
型式・・・・・EBL-VU51A(2014年から生産モデル)
デザイン・・・特徴的なクチバシ、あとは逆にスズキらしくない可もなく不可もなく
エンジン・・・ツインらしいドコドコ感はあるが、荒々しさがすこし欠ける印象
パワーの出方もスズキらしくない可もなく不可もなく、選択次第で怒涛の加速とか出来ると良かった。それと使えるのは6000回転程度まで
動力性能・・・アドベンチャーモデルらしいひらひらと寝かしてまがると、操っている感が半端なく楽しいマシン
最新装備・・・トラクションコントールとバックトルクリミッター(いわゆるスリッパークラッチと似ている物)、ABS標準装備
一つ一つインプレしていきますが、まずはデザイン
最近はBMWの超売れ筋GSモデルと似ているとよく言われている
クチバシですがこれを先駆けたのはスズキです。
DR750Sというモデルですでにクチバシモデルを出していて、当時このデザインがかなり変態チックだと悪い評判で有名になったバイクでもあります。
今はふつうにクチバシが出てるバイクは数車種ありますけどね・・
ライトは1眼。個人的には2眼にしてもっとシャープにしてほしかったです。
タンク容量は20L。
満タンにしてだいたい400キロ走ります。燃費は自分のメーターで見る限り21から22程度。
ガソリンはハイオクです。
エンジンに関してですがツインらしい鼓動なのですが、ハーレーの様に自己主張はなく
かなり大人しめの音です。
例えばこれが回転を上げていくと荒々しく・・・っと言いたいところですが
これもまた
ジェントルでつまんない静かです。マフラー変えたい・・
大抵ツインはエンジンの振動でハンドルがかなりぶれたりするのですが、それもこのバイクだとかなり軽減されています。何かテクニックがあるのでしょうかね。
パワーの出方ですが、ツインらしく低回転から突き上げるようなトルクの出方をします。
ただ、荒々しさは無く、ツインの割にはパワーの出方がマイルドに感じます。
これは私の好みからいうと、BMWのGS1200の方が良いです。
GSはアクセルをあけた瞬間に、持てるパワーをうまく制御しつつ叩きだし、怒涛の様に加速しましたが、V-Stromはかなり大人しいです。まあもともとのパワーも違いますし、ここは仕方のないところかもしれません。
ま、このあたりを上手くまとめると、いわゆる最近の電子制御されたバイクらしく「さりげなく速い」感じですね。
気が付くとすぐ法定速度オーバー気味にスピードが出てしまっています。
ただレッドゾーンまで回しても、あまりトルクが出ていません。やはりツインらしく低回転から中回転を使いまわす感じを楽しむバイクだと思います。
動力性能
かなりいいです。いくら寝かしてもビシっと安定したシャーシ。転ぶ気がしません。
リーンアウトでガバっと力づくで寝かしても楽しいですし
リーンウィズで鼻歌を歌いながら一緒にヒラヒラと倒して曲がっても楽しいマシンです。
その時には端で倒しこみすぎてガードレールに頭をぶつけないようにしてくださいね
純正のBSのBATTLE WING501と502とも、相性がいい気がします。
ただ自分的にはもうちょっと柔らかいコンパウンドで、ライフは落としてもいいからグリップ力が欲しい感じです。ちなみに現在、タイヤは3500キロ走った割には残り7部以上あります。
おそらく1万キロは軽く持つんじゃないでしょうかね
背が高いマシンなので寝かしこむと結構倒れている気がします、実際右コーナーでセンターライン寄りにマシンを寝かした時に対向車が来ると、相手がビックリして避ける時があります。
・・・ゴメンナサイ
ちなみに私のV-Stromはフロント15mm、リア20mm車高を落としているため
コーナリングの限界はノーマルより落ちています。
その理由からか
リアタイヤを端まで使おうとしても、先にステップの下についているバンクセンサー(の様な物)をさきに擦ってしまい、楽しめません。
これ、グラインダで擦っちゃだめかなあ・・
あまり擦ると今度はマフラー等をこすっちゃうんだろうなー。
どちらにしてもこの部分は何かしらの対策が必要だと思っています。
フロントブレーキの効きは申し分なく、効かせたい分だけガツンと効きます。
マイルドに効かせたければ、レバー比をいじればいいレベルです。
逆にリアブレーキは、オフ寄りっぽくなっていて、かなりマイルドに効きます。
しかも
マイルドに聞く癖に、すぐABSが反応してゴリゴリいいます。
ちょっとABS介入レベルが高すぎな気がしますね。ここの部分は、BMWのGSシリーズの様に
設定出来るようになると良い点だと思います。
ちなみに電子制御サス、あんなん要りません。
あれって壊れたらどうするんでしょうかね。考えたくもないです
電子制御で硬さが設定できたって、ちょくちょくいじる人なんてごく少数でしょうしね。
大抵の人は一回設定すればそのままです。
最新装備に関しては、今時のはやり物は一通りついているっと言った感じでしょうか。メーターにはギアポジション、外気温、トリップ二種類、トラコンセッティング、燃費計(瞬間燃費、ガソリンを入れてからのトータル燃費、あと何キロ走れるかの残走行等)が表示されます。これの設定はハンドル左側にスイッチがあるので、全て手元で確認、設定することができて便利です。
自分の希望で言わせてもらうと、
フライバイワイヤが欲しかったのですけどね
フライバイワイヤとは、簡単に言うとアクセルケーブルを無くして、電子制御でスロットル開度を見る物です。アクセルケーブルが無いので、ケーブルの断線の心配をすることが無くなることと、ケーブルを常に引っ張る必要がなくなるので、アクセルが軽いです。
デメリットは壊れたらどうすんの。。。って所ですかね。ちなみにドカ乗りの方でこれが壊れて
修理代金が11万だったとかいう話を聞きました。怖いですねえ
っとまた話がそれましたが、他には
トラクションコントロールがあります。
トラクションコントロールとは、走行時に常に駆動系をチェックしていて、アクセルを急に開けたりした際にタイヤがスリップしないように、強制的にトルクを制御してスリップを防ぐ機能です。点火タイミングまでずらすので、かなりしっかりしたシステムになっています。
ちなみに設定でトラコン1、2、トラコンOFFがありまして、トラコン1が若干の介入、少しのスピンは効かないそうです。2はかなり介入するとの事です。
ちなみに、OFFにしたって1と大差ないんじゃね?
っとためしにトラコンをOFFにしていきなりアクセルガバ開けしたらフロントがかなり浮いてビックリしたのは今日の話です。
そのあと設定を1にして試してみましたが、明らかにパワーの出方が違いました。ただ、リミッターが効いた時の様なガクっと減速する感じではなく、燃調で調整されているような、吹け上がるのだけどパワーが出てない感じでしたよ。
あとはバックトルクリミッターです。
この機構、とてもいいですよ
ちなみにバックトルクリミッターとは、普段はエンジンからスプロケ、チェーンを通じてタイヤが回る訳ですが、
シフトダウン等を極端に行った場合等、普段と逆の力が働き(バックトルク)リアタイヤがホッピングしたりリアタイヤが左右に暴れたりしてグリップしない現象が発生するのを防ぐ機構です。
ようはいきなりギアをガチャガチャ落としても、機械的にリミッターが働いてスリップやホッピングを防いでくれるという代物です。
ちなみに
スリッパークラッチは、これをクラッチで行おうとするもの。
バックトルクリミッターというのは、クラッチ等色々な機構を使ってバックトルクを制御するものという意味合いです。全く同じ意味ではない(バックトルクリミッター=スリッパークラッチではない)ので注意してくださいね。
最後に値段。高いです。140万は無いでしょう・・・低価格で販売しているスズキなのだから
せめて130万位で出せなかったのでしょうか?
・・まあ私はもう買っちゃったから、いまさら値下げされると損した気分になりますが
最後に、ここが私にはすごく重要な点なのですが
クラッチが軽い。
スズキクラッチアシストシステムとかいう、意味不明な機能があって、これがクラッチを引くときの力を少なく済むようにしてくれているみたいです。
私、握力が女の子並なので、この機能がとても助かるのですよね。
ちなみにNINJA1000の時はクラッチが重くてかなりつらかったのですが、このマシンになってからは左手が疲れ知らずです。
以上の点を総合して、自分の感覚で足りないのはエンジンパワー位です。
動力性能は申し分ないし、タイヤの端まで使えないと言いながらも
下手なハイパワーマシンをコーナリングで追い詰めるくらい訳ないですし
何よりコーナリングが楽しく、長距離巡航も楽という、自分にとってはいい事ばかりのバイクです。
とりあえず7年から10年はV-Strom1000と共にバイクライフを楽しもうと思っています。
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